概要
ここまで、 YouTube と Twitter (現 X) の著作権の問題について話していった。
記事の全容は、以下のようになっている。
- 調査(1):結論
- 調査(2):YouTube の利用規約を読む
- 調査(3):Twitter (現 X) の利用規約を読む
- 調査(4):概略図
- 調査(5):著作権の例外
- 調査(6):二次著作物
- 調査(7):編集後記
お礼
ここまで読んだ方がおりましたら、大変お疲れ様です。 本記事が何かの役に立ちましたら幸いです。
しかし、正しい解釈かどうかも分からない、 分かりやすくもない、長い長い長文だったと思います。 しかも、十分な時間をかけることもできなかったので、 恐らく誤字脱字等も多かったと思います。 本当に、お疲れ様でした……。
利用規約
利用規約はかなり分かりづらい。
特に Twitter の規約はかなりややこしい。 そのややこしい表現を適当に読み飛ばしつつ印象だけで読み取っていくと、 間違った結論に行き着くことが多々あった *1。
素直に読んだだけでは矛盾だらけ。 いろいろな解釈を試みても、どれも妥当とは言えそうにない。 「これだ」と思って記事に興しても、執筆中に誤りに気付き、 もう一度解釈しなおすという展開を何度繰り返したことか。
最終的にはちゃんと一文一文読み込むという、 遠回りながら最短の道を選ぶのが正解だった (記事ではそういった紆余曲折については「気になる人だけ読んでね」と省略したが。
遠回りした結果、最終的には(ほぼ)一文だけ読めばよかったと分かった。 言い換えれば、規約全体など取り上げなくても、 もっとスマートに結論が出たはずなのだ。
今回の教訓があるとすれば、 勝手に文を分けて、印象だけで決めつけて解釈しようとすると、正しく理解できない、 ということかもしれない。
著作権
著作権周りはもっとわかりにくい。 何がなにやら、という表現がこれほど似合うことも珍しい。
規約なんて目じゃないほど入り組んだ分かりづらい条文に加え、 数多の事例やら判例やら歴史やらがあるから、 専門家でもないド素人にはやはり荷が勝つ。
私の見落としやら誤解釈が多いから見当違いな結論が導かれているとしても、 そもそもの法律というものの性質上、 なんでもかんでも論理的に答えが導けるわけではないだろう。
そう思うと、弁護士さんとかは、法律だけではなく判例を元にいろいろ勉強して、 「実際のところどうなのか」を帰納的に判断する能力があるという点で、 凄いことをやってるなぁ、と月並みな感想を抱いた。
なんにせよ、ほぼ確実に的外れなことばかり言っていたと思いますが、 生暖かい目で見ていただけたらば。 また、誤った見解の指摘、他補足や情報提供等いただけましたら、 マリアナ海溝よりも深い程に深謝いたします。
二次著作物
「調査(6):二次著作物」では、 以下のような結論を述べた。
先の考察が正しければ、例えブログ等に埋め込みをしたところで、 配信やポストの内容を主観的に表現しなおした要約や感想は、全部翻案であり、二次的著作物となる。
そして、二次的著作物は、原作者に許可を取らなければならない。 ブログなんかを書いて公開なんかすれば、著作権侵害になりうる。
とはいえ、実際にそんなことにはなっていないのだから、 ただの誤認なり誤解なりなのかもしれない。
しかし、色々調べた限りでは、 上記のような解釈を否定する明白で論理的な証拠も見つからなかったのだ。
それに、著名人の記事を書いただけで訴えられるようなケースも無くはないようだし。 まぁ、そういうのはもっと別の問題、例えば誹謗中傷とか、名誉毀損レベルの事実提示・誤認、 あるいはプライバシーの侵害とか、著作権とはもっと別の理由かもしれないが。
もっとマシな例を考えよう。新聞記者が誰かのことを記事にするとしたら、当人に許可をもらうのが当然だろう。 それがマナー的なものなのか法律的なものなのかは知らないけども、 「著名人だから許可がいる」「一般人だから許可が要らない」というのも道理が通らないように思う。
立ち返って、配信者なり VTuber なりの気持ちを考えてみよう。 自分のことについて、好き勝手にブログやら wiki やらを書かれたら (「知名度が上がって嬉しい!」という反応も無くはないだろうが)、 例えそれが好意的な内容だったとしても、「勝手にこんな記事書かないでよ!」という反応になるのも尤もだ。 *2
確かに、全くの無名なブログで引用しただけのことで怒られたという例は、寡聞にして聞いたことがない。 聞いたことがないとはいえ、以上のような事例を考えてみると、 上記のような解釈も案外的外れではないのかもしれない。
まぁ、私の解釈が正しかったとしても間違っていたとしても *3、 私のような一般人からすれば、 結局は 「周りを見て合わせる」「慣例に従う」 ことが正解、 あるいは、最も正解に近づける方法なのかもしれない。
そういう意味では、何の影響力もないブログを書く程度の些細なことに几帳面になったり、 ましてや他人まで萎縮させるような見解を投稿したりするよりは、 もっと気楽に構えるべきなように思える。
しかし、周りに合わせることが絶対の正義ではないのは確かだ。 これまでの議論で述べてきたように、 どこまでがセーフでどこまでがアウトか、という判断は難しい。 卑近な例でも、コミケの二次創作に対して寛容な人がいる一方で、 泣き寝入りしている原作者もいるだろう。 慣例で許されているからといって、何でもかんでもしていいのではないはずだ。
「じゃあ、規約とか法律とかをちゃんと知っておくのは大事だよね」
「でもよく分からないから結局周りをみて判断するしかないよね」
「だからといって何でもかんでも許されるわけじゃないよね」
「じゃあ、規約とか法律とかをちゃんと知っておくのは大事だよね」
「でも(
――などといったことを考えて、話は無限ループする。
調査記事
一連の記事は、前節で述べたような 「ルールと慣例の無限ループ」 から、 少しでも離れるために書いたものだ。 いろいろと話してきたが、私が調べたことやその個人的な解釈を整理して、 それを記録したかったに過ぎない。
先の節でも書いたが、 「いろいろ調べても分からなかった」という答えになっているものも多い。 だとしても、そのわだかまりを記録しておくことは、 私にとっては意味のあることだった。
ただ、私的な記事としても、もし万が一 読者がいて、 億が一 この記事の全体に目を通して、 兆が一 この記事で述べた見解に賛同して不安を抱き、 不可説不可説転が一 それが解決されずに丸投げされていることを不満に思っているような人がいましたら、 申し訳ないと思います。
ただ、毎回毎回、すべての記事の冒頭で、 「著者は専門家でも何でもないので注意。内容の正確性は保証しない。」と書いてきました。 「それを承知で読んだあなたが悪い」とまで言うつもりはありませんが、 その辺りの意図を汲み取っていただけたなら幸いです。
個人的感想
あと言いたいのは、どんだけ長いんだよ、と(
確かに、他のサイトの簡素な説明に納得できなかったのは私だし、 ブログ等を書いていく上で著作権の問題は避けられないことだと思う。
だが、特に Twitter (現 X)。
引用部分含めてだが、
その記事だけで約 2万文字あるんだぞ((
まぁ、文字数についてだけなら、 これまでの記事も割とそんな感じなので、 考えないでおこう……。